なぜ、昇給することで従業員のやる気がアップするのか?(中小企業の人材活用術!その8)

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今回は、「給与とやる気の関係」について考えてみたいと思います。

昇給することでやる気がアップする従業員は存在している……

これまで、ただ給与額を高くするだけでは従業員をやる気にするのは難しいことを示唆する説明を従業員のやる気を引き出すには……(中小企業の人材活用術!その6)などでしてきましたが、実際には、昇給することでやる気がアップする従業員はかなり存在します。

昇給することでやる気がアップする従業員が存在する……

そこで、まず疑われるのは、これまで紹介したアブラハム・マズローやフレデリック・ハーズバーグたちの主張が間違っているのではないか?ということです。

けれども、彼らの主張は最近になって行われたものではなく、1940年代から1960年代頃にかけて盛んに行われていたものですから、彼らの主張が間違っているのだとしたら、さすがに現在では誤りであることが証明されているはずです。

そのため、彼らの主張が正しいのだとすると、ただ給与額を高くするだけでは従業員をやる気にすることは難しいという彼らの主張と、昇給することでやる気がアップする従業員が存在しているという事実の間には、それらを整合させる何らかの理由が存在することになります。

昇給することで従業員のやる気がアップするのは……

昇給することで従業員のやる気がアップしているのは、昇給が「給与額が高くなる」ということだけを単純に意味しているのではなく、「評価が上がる」ということも同時に意味しているためだと考えられます。

つまり、従業員のやる気を引き出しているのは、自分への評価が上がったことに対してであって、自分の給与額が高くなったことに対してではないということです。

昇給の二つの意味

実際、従業員が自分の給与に納得していないということは……(中小企業の人材活用術!その4)でも紹介した、あしたのチームが2018年10月23日に公表した中小企業の従業員を対象とする『給与に関する調査』(調査期間は2018年6月18~19日、調査対象は従業員数10人以上300人未満の会社に勤める20~59歳の従業員、有効回答は400人)では、月給額(固定支給額)に満足していない理由として、「自分のパフォーマンスに見合っていないから」と答えた人が31.6%、「適正な評価金額でないと感じるから」と答えた人が29.3%もおり、自分への評価と給与額を結びつけている人が相当数いることを裏付けています。

更に、同調査では、給与額の決定に影響する要因について、「社長の主観的判断」と答えた人が36.3%、「上司の主観的判断」と答えた人が28.3%もおり、給与額の決定が正当な評価とは関係ない勝手な理由で決められていると感じている人が相当数いることも分かります。

先ほど説明したように、昇給が「評価が上がる」ということも同時に意味することで従業員のやる気を引き出しているのだとしたら、たとえ昇給したとしても、それが「自分への評価とは関係ない」ということが明らかな場合には、従業員のやる気を引き出すことはできません。

もし、あなたが経営している会社で、給与額を引き上げたのに従業員のやる気を引き出すことができていないのであれば、直ちに、給与額の決定基準を見直す必要があるのではないでしょうか?

給与額の決定基準を見直す必要があるのではないですか?

次回は、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の関係について解説したいと思います。

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