価格を引き下げたら、利益は増加するか?

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販売価格を引き下げれば、売上はどうなる?

経営者であるあなたは、販売価格を引き下げて、売上を増加させようと考えたことはないでしょうか?

小売業に限らず、販売価格を引き下げると、大抵、販売数量は増加します。

それは、販売価格が、購買する側にとって、購買を決定するための判断材料の一つだからです。

それでは、販売価格を引き下げれば、売上は増加するのでしょうか?

それは、あなたが販売しようとしている製品の、価格弾力性の大きさによって決まります。

ここで、価格弾力性とは、価格が変化した時の、販売量の変化の割合のことをいいます。

つまり、あなたが販売しようとしている製品の、価格弾力性が1よりずっと大きければ、販売価格を引き下げれば、売上は増加するでしょうし、あなたが販売しようとしている製品の、価格弾力性が1より小さければ、販売価格を引き下げても、売上は増加するどころか、返って減少することになります。

一般に、生活必需品については、価格弾力性が小さく、嗜好品(贅沢品)については、価格弾力性は大きいと考えられます。

ですから、あなたが販売しようとしている製品が、どういう性質の製品であるのかも、よく検討しておく必要があるでしょう。

コメのような生活必需品は、価格が変動しても消費量はあまり変わりません!

価格を引き下げれば、利益はどうなる?

ところで、価格を引き下げて、売上を増加させたとしても、利益は増加するでしょうか?

これについては、売上が増加したとしても、少しの売上増加では、利益は増加するどころか、減少することになります。

なぜなら、売上増加に伴い、売上原価も増加するからです。

下記の設例を見てください。

最初、販売価格100円、原価50円の製品を100個売り、5,000円の利益を得ていました。

そこで、販売単価を90円に引き下げた場合、当初の利益である5,000円を得るためには、いくら販売しなければならないのか分かるでしょうか?(原価は変わらないものとします。)

答えは、125個です。

10%の販売価格引き下げに対して、25%もの販売数量を増加させなければ、当初の利益を維持できないのです。

どうです?販売価格引き下げという選択が、かなりリスクの高い選択であることが理解できたでしょうか?

実は、大企業の場合、販売価格引き下げにより、一時的に利益を減少させても、それにより市場シェアを拡大できれば、製品の取扱量が増え、それ以上に原価を引き下げることが可能になるので、結果として利益を出すことが可能になります。

しかし、中小企業の場合には、そういうわけにはいかないでしょう。

大手のマネをして、価格競争を挑んでも勝ち目はほとんどないのです。

さて、経営者であるあなたは、どう思ったでしょうか?

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