コスト集中戦略を採用したいのは分かりますが・・・

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価格競争という負のスパイラル

今日は、価格競争について、お話ししたいと思います。

低価格を武器に、他社との競争に打ち勝とうとする戦略として、コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略と呼ばれるものがあります。

両者の違いは、対象となる範囲が広いか狭いかによるものです。

ですから、中小企業が、低価格を武器に競争しようと考えるなら、使える資本に限りがあるでしょうから、普通は、コスト集中戦略になるだろうと思われます。

ここで、中小企業の経営者であるあなたに考えて欲しいことは、たとえ、採用しようとする競争戦略が、コスト集中戦略であったとしても、それは、低価格によって、差別化をするという点で、本質的には差別化戦略や差別化集中戦略との違いはないということです。

つまり、競争相手である他社に、容易に模倣されるようだと(同じ低価格で追随されてしまうようだと)、この戦略は全く意味をなさないということになります。

コスト集中戦略であっても、低価格によって、差別化しているだけ・・・

あくまでも、私個人の意見ではありますが、今、様々なところで起きている『熾烈な価格競争』というのは、このような中途半端な理解のもとで、安易に、コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略を採用したからではないかと思っています。

確かに、多くの顧客は、『価格』に反応します。

そのため、価格を下げれば、販売量が増えるのは当然でしょう。

しかし、あなたの会社が価格を下げた時に、他の会社も価格を下げて対抗できるようだと、当然、同じように価格を下げてくるでしょう。

そうなると、『熾烈な価格競争』が始まってしまいます。

コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略の背後にある考え方

そもそも、コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略には、いち早く市場シェア1位をとることで、規模の経済などが働き、どの会社よりもコストを引き下げることが可能になるという考え方が背後にあります。

つまり、どの会社も、この市場シェアNo.1の会社よりもコストを低くすることができなくなるということです。

このように、コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略というのは、資本力がある大企業向けの戦略であり、競争している市場でNo.1の規模の会社でなければ、採用することが難しい戦略なのです。

コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略は、資本力のある、大企業向けの競争戦略です。

もちろん、それ以外の方法でコストを引き下げられるのならば、それでもいいのですが、その場合であっても、その方法が、他社に容易には模倣されないことが必要になってきます。

そのため、人件費などが安い海外で生産することでコスト引き下げられるというようなことだけでは、コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略を採用しても、他社に簡単に模倣されて、熾烈な価格競争に巻き込まれるだけでしょう。

くどいようですが、低価格によって差別化をするというのは、あなたの会社以上の低価格を実現することが、他の会社にはできない状態にするという意味です。

多くの顧客は、『価格』に反応しますから、低価格によるのが、最も簡単で、かつ、確実のように思うのは理解できますが、そのためにはクリアしなければならない条件があり、中小企業にとって、そのハードルはとても高いということになります。

そう考えると、差別化戦略や差別化集中戦略の方が、中小企業にとっては、ハードルは低いと思うのですが・・・

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