経営者の皆様、いつも私のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、2015年12月15日付の東芝のリストラの報道について、色々と思ったことを解説してみたいと思います。
今日のyahoo!JAPANニュース(出典:朝日新聞デジタル)で、東芝がリストラを検討している旨の記事が載っていました。
バブル崩壊以降、よく見る光景になってしまいましたが、このような報道を見ると、何ともやりきれない気持ちになります。

以前、「人は資産なのか?それとも、人はコストなのか?」ということについて解説したことがありました。
私としては、『人は資産としての側面も、コストとしての側面も、どちらも有しているが、どちらかというと、人が資産であるという側面の方が強いと思う。』といったような答えでしたが、それでも、会社の業績が落ち込んでいる場合には、コストとしての性格が、どうしても強く出てしまうと思います。
大企業であっても、見通しも立たないのに、無理をして、多くの人を抱えていると、やがては立ちいかなくなるというのが、バブル崩壊以降の日本の歴史が教えています。
一方で、会社を成長させるのに、人という資源は欠かせません。
特に、今は人手不足の業界が多いですから、人材の獲得が非常に重要になってきています。
景気が悪くなったからといって、簡単に人を切っていたりすると、業績が上向き始めた時に、思わぬしっぺ返しをくらったりします。
それに、即戦力として使える人材が好ましいのは当然ですが、なかなかそのような人材を獲得するのは難しいのが現実です。
そのため、『人を成長させる』ということが重要となります。
しかし、人が成長するには、一般的に時間がかかります。
中長期的な視点で、人材育成を考える必要があるのです。
短期的な業績に目を奪われていたために、会社経営を失敗してしまう。
これも、バブル崩壊以降の日本では、よく見る光景です。

ひるがえって、中小企業の経営者の皆様はどうでしょうか?
皆様の会社が好調なのか、それとも、そうでないのかは分かりませんが、中小企業の場合には、従業員との距離が、大企業などと比べて近い分、人をどう捉えるかというのは、結構、シビアな問題ではないでしょうか?