中小企業だから、中小企業と比較するのが正しいか?

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総資本経常利益率(ROA)?

いきなりですが、あなたの会社の総資本経常利益率(ROA)はどれくらいでしょうか?

総資本経常利益率は、経常利益/総資産×100により求められます。

一般に、総資本経常利益は、その会社の経常的な活動の効率を見るための基準となる指標であると説明されます。

簡単に説明すれば、対象となる会社が、会社の全資産を使って、どの程度の利益(=経常利益)を生み出しているのかを見ることで、会社の効率性を見ることができるということです。

ちなみに、総資本経常利益は、その算出式に売上高を介することで、売上高経常利益率(=経常利益/売上高×100)と総資本回転率(=売上高/総資産×100)に分解することができます。

総資本経常利益率は、売上高経常利益率と、総資本回転率に分解できます!

総資本経常利益は、比率により求められますので、会社の規模が違っていても、比較の対象になり得ます。

そのため、あなたが目標としている(ベンチマークしている)会社があるならば、それが上場会社であっても、総資本経常利益を使って、比較検討することができます。

どうでしょう?あなたの会社は、目標としている(ベンチマークしている)上場会社と比べて、総資本経常利益は高かったでしょうか?

中小企業の平均値は利用できるか?

実は、中小企業の経営者の方や、彼らを支援している専門家の方の多くが誤解しているのですが、総資本経常利益については、中小企業だから、上場会社よりも低くても構わないということにはなりません。

むしろ、理屈の上では、中小企業の方が、上場企業よりも高い値でなければならない程です。

よく考えてみてください。

利益率の高い事業案件というものは、世の中に無尽蔵にあるわけではありません。

しかも、その範囲も限られているのが普通です。

ということは、様々な事業を行い、しかも、その範囲も広くせざるを得ないであろう上場企業は、利益率の低い事業案件であっても、その規模を維持するためには、手を出さざるを得ないということになります。

つまり、総資本の規模が大きくなると、利益率は低くなるという関係にあるのです。

総資本の規模が大きくなると、利益率は低くなる・・・

であれば、上場企業と比べて規模の小さい中小企業の場合には、高い利益率を維持できるということになります。

しかし、私の知る限り、中小企業の総資本経常利益率の平均値は、上場企業のそれと比べてかなり低いです。

ということは、中小企業の平均値は、あなたの会社の業績を判断するための基準としてはふさわしくないことを意味します。基準数値としては低すぎるのです。

中小企業の平均値を利用するぐらいなら、目標としている(ベンチマークしている)上場会社の数値を利用するべきです。

尚、上場会社の数値であれば、EDINETで検索すれば、無料で簡単に入手することができます。

さて、経営者であるあなたは、どう思ったでしょうか?

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