革新(イノベーション)を起こすには、まずは何が必要か?

この度は愛媛県今治市の白石茂義公認会計士・税理士・中小企業診断士事務所のホームページのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

経済学が考える人間、経営学が考える人間

今日は、少し難しいと思われるかも知れませんが、合理性というものについて、お話ししたいと思います。

ずっと昔、私が公認会計士の勉強をしていた際に、経済学では、前置きとして、人間について、次のような仮定を置いていると教えられました。

  • 人間は、意思決定を行うに際して、全ての代替案を列挙できる。
  • 人間は、それぞれの代替案から生じる結果を、完全に予測することができる。
  • 人間は、これら代替案の結果を、完全に比較し、評価することができる。
  • 人間は、最適な結果をもたらす代替案を選択することができる。

まあ、中小企業の経営者であるあなたも同意してくれると思いますが、頭の中の思考実験をしているともいえる(ミクロ)経済学の世界ではともかく、現実世界では、こんなことは不可能です。

そのため、経営学の側からは、上述の仮定について、次のように反論し、修正をします。

  • 人間は、代替案のごく一部しか、考慮することができない。
  • 人間は、それぞれの代替案から生じる結果を、不完全にしか予測できない。
  • 人間は、これら代替案の結果を、比較・評価するための絶対的な価値基準を持っていない。
  • 人間は、要求水準を満たす代替案があれば、とりあえずそれを選択する。

どうでしょうか?現実を反映した仮定に変更されていますよね。

これらは、経済人モデル、経営人モデルなどとも言われます。

何を重視するべきなのか?

そもそも、このような修正が必要なのは、人間の能力自体に限界があることもありますが、それ以外にも、効率性やスピードを重視する方が、より合理的であると考えているからともいえるでしょう。

あらゆる可能性を考慮していると、とてもではないですが、効率的に、かつ、スピーディに業務をこなすことはできませんよね。

ですから、効率性や、スピードを重視することには合理性があるように思います。

但し、物事には限度というものがあり、これらが進み過ぎると、たちまち問題が表面化してきます。

効率性や、スピードを重視し過ぎると、思考や行動がルーチン化したり、パターン化されたりして、次第に、考えずに行動するようになってしまいます。

更に悪くなると、それらがいつの間にか自分の都合のいいものに書き換えられ、「○○の場合には、△△の方法によって対処するのが常識だ!」といったような具合になってしまうのです。

どうですか?

中小企業の経営者であるあなたにも、心当たりがあるのではないですか?

例えば、「この業界では○○の方法で対応するのが常識だ!」とか、「今までも、××のやり方で上手くいっているのだから、これからも××のやり方で大丈夫!」とか・・・

本当にそうでしょうか?もっと、上手いやり方は、本当にないのでしょうか?

今のような変化の激しい時代、前提や条件が変更されて、今まで上手くいっていたやり方では通用しなくなっているかも知れないと疑ってかかるべきです。

そのような場面に遭遇したら、効率性や、スピードを犠牲にしてでも、生じている問題の本質について、深く洞察する必要があります。

そうでなければ、適切な問題解決なんてできないでしょう。

自分の中にある当たり前のことを疑ってみる・・・それが、革新(イノベーション)を起こすのに、まずは必要なものだと思いますが、あなたはどう思いますか?

私のようなコンサルタントに経営相談することも、当たり前のことを疑うキッカケになりますよ!

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