他社に乗り換えられないための戦略

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スマホ端末代金が実質0円への是正措置

少し前のことになりますが、複数年、特定の会社の通信料サービスを受けるという契約をすることで、スマホ端末代金が実質0円になるという、いわゆるスマホ端末代金の実質0円政策について、国が是正措置をしていることが話題となっていました。

私などは、顧客の側が了解の上、このような実質0円政策を受け入れているのなら、特に問題もないのでは?と思ったりもしたのですが、政府としては、是正措置をすることが国民のためになると考えたようです。

スイッチングコスト

これらをマーケティングの観点から見ると、これらは実は、『スイッチングコスト』の問題ということになります。

スイッチングコストというのは、今使っている製品やサービスを別のものに変える場合に生じるコストのことであり、このコストには、お金の支払いが伴うものだけでなく、変更することによって生じる手間や、心理的な負担なども含みます。

お金の支払いが伴うものだけでなく、手間や心理的負担などについても対象になります。

先ほどのスマホ端末代金の実質0円政策を使って説明すると、これらは、他社に乗り換えるためのコストであるスイッチングコストを高くすることで、他社への乗り換えを防止する戦略ということになります。

なぜなら、スマホ端末代金の実質0円というのは、スマホ端末代金に相当する額が値引きされる代わりに、一定期間は契約した会社の通信料サービスを受け続けなければならず、契約に反して他社に乗り換えたり、スマホ端末を変更したりするとペナルティが課されてしまうからです。

受益者負担の原則?

一方、スマホ端末代金の実質0円政策に対抗するために、各会社では、他社から乗り換えの場合の割引サービスなどを行うことで、スイッチングコストを引き下げようとしています。

スマホなどの利用者から見ると、各会社で割引合戦をしてくれているようで、何だか得をしているような気にもなるのですが、どうやらそれは、そんな気になっているだけのようです。

当然、これらのサービスを行えば、会社としての収入額が減ってしまうので、これらを補てんすべく、通信料サービスなどが割高になっていると考えるべきだからです。

新聞報道などを見ると、スマホなどをあまり使わない人が、この割高分を多く負担させられているようです。

確かに、通信料サービスなどの支払額が多い人は、契約内容をきちんとチェックしている可能性が高そうですし、支払額が少ない人は、契約内容をきちんとチェックしている可能性は低くそうです。

そう考えると、取りやすい人から取るというやり方を改めさせるという政府の是正措置にも合点がいったりします。

一番のスイッチングコスト?

それにしても、私などは、各社の通信料サービスなどの値段の仕組みがあまりにも難解で、どこが有利かという他社比較なんて簡単にはできません。

おそらく、これが一番のスイッチングコストなのでしょうね・・・

これ、わざとやっていますよね?

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