なぜ、黒字倒産が起きるのか?(知っているつもり?キャッシュフロー経営!その8)

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このブログ記事は、2017年6月10日に改題・更新しました。

今回は、黒字倒産についてお話ししてみたいと思います。

黒字倒産とは?

経営者であるあなたは「黒字倒産」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

黒字倒産というのは、粉飾(利益操作)をして、本当は利益が出ていないのに、利益が出ているように見せかけていた会社が倒産することではありません。

黒字倒産とは、本当に利益が出ているのに、倒産してしまうことです。

それでは、なぜ、利益は出ているのに、倒産してしまうのでしょうか?

利益が出ているのに、なぜ?

実は、赤字であっても、そのことだけでは、会社は倒産しません。

資金繰りに行き詰まり、支払が不能になることで、会社は倒産の危機に陥るのです。

つまり、会社が倒産するかどうかは、利益が出ているのかどうかが直接の原因ではなく、支払が可能かどうかによって決まるため、黒字なのに倒産してしまうということが起きるのです。

黒字倒産が生じる原因!

黒字倒産を起こしてしまうのには、無駄な投資をしてしまうなど、様々な原因が考えられますが、次のような場合にも、起きる危険があります。

それは、売上に伴う入金が、仕入や経費の代金を支払った後にされているような場合です。

仕入・経費が原因で、売上が結果という関係が成立する!

無駄な投資については、経営者の心がけ次第で、ある程度回避することができますが、売上に伴う入金が、仕入や経費の代金を支払った後にされるという取引条件は、簡単には変えられません。

そのため、キャッシュ・アウトが、キャッシュ・インに先行してされるようなケースでは、このようなタイムラグに備えて、事前に、資金的な手当てをしておかなければ、事業活動を継続できなくなる危険があります。

中小企業の場合、取引相手との力関係により、非常に長い支払サイト(猶予期間)で代金を受け取るようなことも多いと思われますので、これは、かなり深刻な問題です。

それに、資金繰りのために、手形を割り引いたり、ファクタリングを利用したりするにしても、割引料や手数料もバカにはなりません。

又、売上がどんどん増加しているような場合には、それに伴って、仕入や経費の代金の支払額もどんどん増加していきますから、詳細な資金計画を立て、かつ、資金繰りの状況を常に把握し、タイムリーに銀行から融資をしてもらえる体制を整えていなければ、油断をすると、すぐに資金ショートを起こしてしまいます。

キャッシュフロー情報VS利益情報③

商売は順調であり、売上も利益もどんどん大きくなっているのに、なぜだか、資金的には厳しい状態が続く……こんな不思議な現象が、実際に起こるのです。

次回は、キャッシュフロー情報の限界について解説してみたいと思います。

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