利益とキャッシュフロー、どちらが儲けとして正しいのか?(知っているつもり?キャッシュフロー経営!その4)

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このブログ記事は、2017年6月10日に改題・更新しました。

今回は、利益計算による儲けと、キャッシュフロー経営による儲けの違いについてお話ししてみたいと思います。

そもそも、儲けとは何か?

中小企業の経営者であるあなたは「儲けとは何か?」と質問されたら、どのように答えるでしょうか?

利益計算において儲けとは、もちろん「利益」のことを意味します。

しかし、キャッシュフロー経営において儲けとは「フリーキャッシュフロー(余剰資金)」「営業キャッシュフロー」のことだとされています。

このように、利益計算、キャッシュフロー経営、それぞれの立場によって、儲けに対する考え方は異なっています。

それぞれの立場によって、儲けに対する考え方は違う……

利益計算における儲けとは?キャッシュフロー経営における儲けとは?

前述したごとく、利益計算における儲けとは利益のことです。

それでは「利益とは何か?」という質問に答えるとすれば、「収益」から「費用」を差し引いたものであるといったような形でしか答えることができません。

というのも、利益は計算上の概念でしかなく、利益そのものには実体がないからです。

これに対して、キャッシュフロー経営における儲けとは、前述したごとく、フリーキャッシュフロー(余剰資金)や営業キャッシュフローのことであり、背後に入出金の裏付けが求められます。

尚、フリーキャッシュフロー(余剰資金)とは、経営者の判断によって、自由に使途を決められる資金のことを指しますが、本来の営業活動によって獲得した営業キャッシュフローから、必要な投資に係るキャッシュフローを差し引くことで求められます。

フリーCF(余剰資金)=営業CF-投資CFです。

利益は意見、キャッシュは事実

両者の儲けを比較した場合、利益の場合には、会計方針(=採用した会計処理の原則や手続き)が変われば、その金額も簡単に変わってしまうのに対し、フリーキャッシュフロー(余剰資金)や営業キャッシュフローの場合には、その背後に入出金の裏付けが必要となるので、その金額は簡単には変えられません。

そのため「利益は意見、キャッシュは事実」などと言われることがあります。

しかし、このことだけで、利益よりも、フリーキャッシュフロー(余剰資金)や営業キャッシュフローの方が優れていると考えるのは早計です。

なぜなら、前受金ビジネスのように、キャッシュ・インがキャッシュ・アウトよりも先行するような場合には、キャッシュフロー情報さえあれば、経営判断を誤ることはないのか?(知っているつもり?キャッシュフロー経営!その3)で説明したような弊害が生じてしまう恐れがあるからです。

資金循環図⑤

そこで、儲かっているかどうかの判断を間違えないためには、利益とキャッシュフローのどちらも考慮する必要があります。

次回は、利益とキャッシュフローの関係について解説したいと思います。

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