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今回は、実行(Do)と評価(Check)の関係性についてお話ししたいと思います。
PDCAサイクルの評価(Check)とPDSサイクルの統制(See)は……
中小企業の経営者であるあなたは、PDCAサイクルの評価(Check)とPDSサイクルの統制(See)がどう違うのか、分かったつもりになっていないでしょうか?
評価(Check)とは、判断基準に照らして、対象となるものの能力などを測ることを一般的に指しますから、PDCAサイクルにおける評価(Check)とは、当初の計画(Plan)に従って実行(Do)してみた結果、どの程度の差異が生じたのかを検証すること(更には、そのような差異が生じた原因を追究すること)を意味するはずです。
一方、統制(See)とは、ある計画や方針の範囲内に、対象となるものの結果が収まるように指導・制限することを一般的に指しますから、PDSサイクルにおける統制(See)とは、計画(Plan)に定められた通りに実行(Do)できるようにするため、担当者たちを厳格に管理していくことを意味することになるでしょう。
このように、PDCAサイクルの評価(Check)とPDSサイクルの統制(See)は、実行(Do)の後に行われるという点では共通するものの、両者には計画と実績の乖離に対する捉え方(差異の内容や差異が生じた原因を把握することが目的なのか、それとも、差異を生じさせないようにすることそのものが目的なのか)に大きな違いがあります。
ボトムアップによって提示された施策なのか?それとも、トップダウンによって提示された施策なのか?
PDCAサイクルの真価は、そもそも、経営者がPDCAサイクルの姿を正しくイメージできていないとPDCAサイクルは回りません!(PDCAサイクルを回そう!その1)でも述べたように、改善(Action)が行われることによって、段々と計画(Plan)が優れたものへとブラッシュアップされていくというところにあります。
そのため、PDCAサイクルにおける実行(Do)と評価(Check)の関係は、「如何にして改善(Action)への糸口を見つけられるのか」に重点が置かれることになり、評価(Check)の「どこに問題があるのか」という視点は、実行(Do)だけでなく、当初の計画(Plan)についても同じように向けられているのです。
これは、PDSサイクルにおける実行(Do)と統制(See)の関係が、「如何にして計画(Plan)に定められた通りに実行(Do)できるようにするのか」に重要を置き、統制(See)の「どこに問題があるのか」という視点が、専ら実行(Do)だけに向けられている点と大きく異なっています。
以上のようなことから、PDCAサイクルはボトムアップによって提示された施策を実現するための計画(Plan)の精度を高めていくのに役立つサイクルだと考えられるのに対し、PDSサイクルはトップダウンによって提示された施策を実行(Do)する際の精度を高めていくのに役立つサイクルだと考えることができそうです。
但し、PDSサイクルが上手く回るためには、計画(Plan)に定められた通りに実行(Do)できれば高い成果があげられることが前提になりますから、もしかして、PDCAサイクルとPDSサイクルの使い分けができていないのではないですか?(中小企業経営者のためのPDCAサイクル入門!その3)でも述べたように、既に最適な方法を反映した計画(Plan)が確立しているような場合でなければなりません。
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