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今回は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」について解説してみたいと思います。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か?
中小企業の経営者であるあなたは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という用語を聞いたことがあるでしょうか?
私などはDXという綴りを見ると、「デラックスのことか?」と思わず反応してしまうのですが、ここでいうDXとはDigital Transformationのことであり、デジタル化を進めることによって、業務プロセスなどを変革していくことを意味しています。
ちなみに、Digital Transformation をDTと呼ばずにDXと呼んでいるのは、英語圏では接頭辞の「Trans」を「X」と表記する慣習があるからだそうです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)のポイントは……
DX(デジタルトランスフォーメーション)のポイントは、後半のトランスフォーメーションが変革のことですから、前半の「デジタル」という部分にあります。
ただ、デジタルについては、デジタルの方がアナログよりも優れているのか?でも述べたように、本来の意味を考えると、アナログとデジタルの違いは情報を連続した値として扱うか否かという点にありますから、単純にデジタルの方がアナログよりも優れているという関係にはありません。
そのため、情報の扱いをアナログ方式からデジタル方式に切り替えたからといって、必ずしも良くなるという保証はないはずなのですが、デジタルで情報を処理しているコンピューターを導入し、大量の情報を高速で処理する技術を活用できるのであれば、これまでの業務プロセスなどを変革することが可能になるというわけです。
つまり、DX(デジタルトランスフォーメーション)というのは、デジタル技術を使うことで、これまでは不可能であったことを新たにできるようにしていくということになります。
一方、DX(デジタルトランスフォーメーション)と混同されることが多い「IT化(厳密にはICT化)」という用語がありますが、こちらは、情報通信技術を使って業務プロセスなどの効率化を行うことを意味しています。
そこで、情報通信技術をデジタル技術という言葉に置き換えて考えてみると、IT化(厳密にはICT化)とDX(デジタルトランスフォーメーション)の違いは、業務プロセスなどの効率化を行うのか、それとも、業務プロセスなどを変革するのかということになるはずです。
このように、IT化(厳密にはICT化)とDX(デジタルトランスフォーメーション)は目的がそれぞれ異なるのですが、それはデジタル技術に対する期待の違いだと解釈することができます。
IT化(厳密にはICT化)であれば、「デジタル技術を使えば効率化ができるのか?」という観点からデジタル技術を捉えることになりますし、DX(デジタルトランスフォーメーション)であれば、「これまで不可能だったことがデジタル技術を使えばできるようになるのか?」という観点からデジタル技術を捉えることになります。
そうだとすると、世間一般でDX(デジタルトランスフォーメーション)だと思われている多くのものが、既存のものをデジタル技術を使ったものへと単純に置き換えているだけですから、残念ながらIT化(厳密にはICT化)を行っているに過ぎないということになりそうです。
次回は、「サプライチェーンマネジメント」についてお話ししたいと思います。
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