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今回は、「文系と理系」について考えてみたいと思います。
文系と理系、経営者に向いているのは……
中小企業の経営者であるあなたは、文系だったのでしょうか?それとも、理系だったのでしょうか?
ちなみに、経営者になった者が大学生の時に文系と理系のどちらだったのかの割合について調べてみると、おおよそ文系7に対し理系3という比率らしく、このデータを見る限りでは文系の方が経営者としての適性がありそうにも思えるのですが、大学生の文系と理系の割合についても調べてみると、こちらも同じぐらいの比率のようなので、文系と理系の違いは経営者としての適性には大きく影響を及ぼさないのかもしれません。
文系と理系の区別が意味するものは……
新聞報道などを見ると、経済産業省は将来的に文系人材の需要が減少していくのに対し、理系人材の需要は大幅に増えるだろうと予想しているようで、今後は国として理系の大学生を増やすために、文部科学省が理系学部を新設するための基金を設け、大都市圏にある規模の大きな私大を中心に理系学部の新設などを支援していくようです。
あなたもご存じのように、一般的に文系と理系の区別は、高校生の時に国語や社会に属する科目を多く履修するクラスを選択するのか、それとも、数学や理科に属する科目を多く履修するクラスを選択するのかに端を発し、その後、大学進学の際に人文・社会科学系の学部学科を選択するのか、それとも、自然科学系の学部学科を選択するのかによって決まります。
つまり、高校生の時に国語や社会に属する科目を多く履修するクラスに入り、その後、大学に入る際に人文・社会科学系の学部学科に進めば文系を選択したということになり、高校生の時に数学や理科に属する科目を多く履修するクラスに入り、その後、大学に入る際に自然科学系の学部学科に進めば理系を選択したということになるわけです。
ただ、国として増やしたいと考えている理系人材の能力は、大学の自然科学系の学部学科に進むことで培われるのかと問われると、いくらかは当てはまるとしても、必ずしも全てがそうとは言い切れないだろうと思います。
なぜなら、国として増やしたいと考えている理系人材が理系の研究職に従事する者を指すのであれば、その分母となる理系の大学生を増やすことは効果的だと思いますが、新聞報道などが述べているAIやロボットなどの活用を担う人材を増やしたいということであれば、何も理系の大学生であった者でなければ務まらない仕事とは思えないからです。
もちろん、AIやロボットなどの活用を担う人材の内、AIやロボットを開発するエンジニアについては理系の大学生の方が適正はあると考えられますが、AIやロボットを社会に根付かせる諸々の仕事については、文系の大学生でも十分に務まるでしょうし、仕事の内容によっては文系の大学生の方がかえって適正があるという場合も考えられます。
そのため、これらの役割を担う人材を増やしていきたいと本気で考えているのであれば、2025年度の大学入学共通テストから導入された「情報」という科目の内容を拡充し、国立大学の二次試験や私立大学の入試でも、文系理系に関係なく、外国語のように配点が高い必修科目とすれば良いと個人的には思うのですが……
次回は、「日本で書店数が減少している理由」についてお話ししたいと思います。
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