みんなと同じ?企業経営のあり方として正しいのか?

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このブログ記事は、2018年8月18日に改題・更新しました。

今回は、「バンドワゴン効果」について解説してみたいと思います。

バンドワゴン効果とは?

中小企業の経営者であるあなたは、「バンドワゴン効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

バンドワゴン効果?

バンドワゴン効果とは、(勝者である)皆がやっていることを自分もやりたくなったり、(勝者である)皆と同じことをすることで安心したりするといったような心理的な効果のことをいいます。

要は、勝ち馬に乗るということですが、私は“横並び思考”のことだと解釈しています。

ちなみに、バンドワゴンというのは、行列の先頭の楽隊車のことだそうです。

日本の場合、欧米諸国と比べて横並び思考が強いので、いたるところでバンドワゴン効果は働いているはずです。

その証拠に、中小企業の経営者であるあなたも、少なくとも一度は「とりあえず、あそこと同じことをしておけば……」と思ったことがありますよね。

ただ、この「万が一の場合の保険」のような感覚で他人と同じ行動をすることは、中小企業を経営する場合には無意味であるばかりか、場合によっては企業をダメにする行動なのかもしれません。

というのも、私は横並びの行動をすることで成功した中小企業を一度も見たことがないからです……

中小企業は“特異性”で勝負する!

小さな企業が自分たちより大きな企業と同じ土俵でまともに戦っても、到底、勝ち目がないことは誰にでも分かりますよね。

自分たちより大きな企業と同じ土俵でまともに戦っても、到底、勝ち目がない……

そのため、小さな企業は自分たちよりも大きな企業と同じ土俵で戦うことをできる限り回避する必要がありますが、大きな企業が入ってこられないようなニッチ市場では、他の企業がやらないようなことをする必要があります。

というのも、そのような市場には、一般的な市場の製品やサービスでは満足できない顧客が集まっているのですから、“差別化”とまではいかなくても、何かしら“特異性”を有していなければ、彼らには相手にしてもらえないからです。

つまり、“他とは違うことをる”ということが、中小企業が成功するための要件になるわけです。

それでは、ニッチ市場で成功している中小企業と同じことをやるというのはどうでしょうか?

残念ですが、そのようなやり方では上手くいくことはないでしょう。

なぜなら、ニッチ市場というのは大きな市場ではないので、後発企業が採算をとれるぐらいの新しい顧客を開拓するというのは難しく、既存の顧客を奪うとしても、先発企業と同じようなものしか提供できないのであれば、先発企業の顧客が後発企業を支持する理由がほとんどないからです。

そのため、参入を成功させるためには、より特異性を強化し、ニッチ市場の中に更なるニッチ市場を開拓するしかありません。

そうなると、結局は、既にいる企業とは違うことをしなければならなくなります。

後発企業がニッチ市場への参入を成功させるには、よりニッチな市場を開拓する必要があります!

このように、中小企業経営にとって“横並び思考”はマイナスの影響しかもたらさないのです……

次回は、「製品ライフサイクル理論(PLC)」についてお話ししたいと思います。

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