サプライチェーンマネジメント、中小企業の立場からは……

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今回は、「サプライチェーン」について解説してみたいと思います。

サプライチェーンとは何か?

昨今、疫病や紛争、自然災害の激甚化などの理由によって、事業活動や医療体制を維持するのに必要な物資の供給が一時的に滞る事態が生じるようになり、新聞やテレビ報道などで「サプライチェーン」の重要性が叫ばれることが多くなりました。

グローバル化の弊害?

新聞やテレビ報道などでは、重要な戦略物資の調達にフォーカスしてサプライチェーンの議論をしていることが多いのですが、厳密には、サプライチェーンとは供給連鎖とも呼ばれ、文字通り、原材料などの調達から生産、販売、そして、これらを繋ぐ物流や在庫管理といったエンドユーザーに至るまでの一連の供給の流れのことです。

そのため、サプライチェーンの問題は一社のみで完結するというわけにはいかず、本来はサプライチェーンに関わる複数の企業間の連携のあり方までが対象になり、サプライチェーンを総合的に管理する手法である「サプライチェーンマネジメント」についても、サプライチェーン全体を対象に実施することになります。

しかし、サプライチェーン全体に影響力を及ぼすことができる大企業ならともかく、その一部に関与しているに過ぎない中小企業の場合、サプライチェーン全体を対象にすることは現実的ではないので、以下では自社が関与する範囲内でサプライチェーンを上手く機能させる方法について考えてみたいと思います。

サプライチェーンマネジメントを上手く行うには……

自社が関与する範囲内でサプライチェーンマネジメントを行う際の要諦は、リードタイムの短縮と在庫量の最適化の二つを実現することにあります。

サプライチェーン全体を対象にする場合は全体戦略の立案と企業間での情報共有がサプライチェーンマネジメントを行う際の要諦となります!

ただ、このリードタイムの短縮と在庫量の最適化はお互いがお互いに影響を与える関係にあるので、リードタイムの短縮と在庫量の最適化の双方のバランスを取りながら同時に進めていかなければなりません。

例えば、リードタイムの短縮だけを殊更に重視してしまうと、バッファー(=余裕分)としての在庫を適正量よりも過大に保持しようとしてしまう恐れがあり、逆に、在庫量の最適化だけを殊更に重視してしまうと、必要以上に在庫量を減らしてしまうことでリードタイムが徒に伸びてしまう危険があるわけです。

とはいえ、このリードタイムの短縮と在庫量の最適化は単純な相反関係というわけでもなく、在庫量の最適化を意識しながらリードタイムを短縮できれば、需要の増加に備えて在庫量を多めに用意しておくような必要がなくなるので、それだけ必要な在庫量を減らせることになり、リードタイムの短縮と在庫量の最適化の双方にプラスの影響を与えることになります。

このように、サプライチェーンを上手く機能させるには、リードタイムの短縮と在庫量の最適化の双方のバランスを取りながら同時に進めていくことが望ましいのですが、そのためには、関係者全員が企業全体から見た場合に最適となる行動が取れるように仕向ける必要があります。

なぜなら、サプライチェーンに関与する部署は多岐にわたり、それぞれの部署の担当者にとって望ましい行動が必ずしも企業全体にとって望ましい行動であるとは限らないからですが、それ故に、部分最適ではなく全体最適になるような適切な指標(=判断の基準となる数値)を見つけ出せるのかが上手くいくかのカギを握るはずです。

全体最適になるような適切な指標を上手く見つけ出せるのか……

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