結局、すぐやる人というだけでは、勝者にはなれない!(創業・起業の思考法!その1)

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このブログ記事は、2017年7月9日に改題・更新しました。

今回は、企業経営とプロ・スポーツの戦い方の違いについて解説してみたいと思います。

経営者として必要な資質

私は、経営者として最も必要な才能は「行動力」だと考えています。

ですから、このブログ記事を読んでいるあなたが「自分はきっと成功する!」と夢想するだけでなく、実際に行動を起こすことができたなら、あなたは経営者として最も必要な資質を持っているということなるでしょう。

しかし、必要な資質を持っているということと成功するということは、全く別次元の話です。

例えば、プロ・スポーツの世界を見てください。そこにいるプレイヤーは、皆、優秀な才能を持った者たちだけです。

しかし、残念なことに、全てのプレイヤーが結果を残しているわけではありません。そこには、結果を残せず去って行く者がたくさんいます。

企業経営の世界であれば、『中小企業白書2011年版』で、1980年から2009年に創業した企業のうち、10年後には約3割の企業が撤退し、20年後には約5割の企業が撤退しているというデータが記載されています。

(ネット上では、もっと低い生存率のデータを挙げている人もいますが、彼らが根拠としている元データを確認することができないので真偽のほどは分かりません。)

ネットで検索すると10年後生存率として6.3%というデータがあるが真偽のほどは?

この『中小企業白書』のデータが示していることは、企業経営の世界でも、プロ・スポーツの世界と同じく、勝者と敗者が存在するという事実です。

あなたと同じように、経営者としての資質を持っていても、それだけでは勝者にはなれなかった人たちがこれだけいるという証拠でもあるのです。

あなたが勝者になるためには……

実は、企業経営とスポーツ競技とでは違う点が一つあります。

スポーツ競技は勝敗をつけること自体が目的ですが、企業経営は勝敗をつけること自体が目的ではありません。

わずかな差のように思うでしょうが、これは大きな差です。

なぜなら、企業経営の場合には、取り返しがつかないような大きな失敗をしない限り、敗者(=廃業に追い込まれてしまう者)になることを回避することが可能だからです。

一方、スポーツ競技でも、競技によっては負けない戦い方もあるようですが、それでも、どこかで必ず決着をつけなければいけません。

そうしないと、いつまでも競技が終わらないからです。

競技が終わらない……

繰り返しになりますが、このような違いは、勝敗をつけること自体が目的なのかどうかによって生まれます。

ですから、企業経営の場合には、直ちに敗者になるような大きな失敗さえしなければいいわけです。

それどころか、小さな失敗であれば、その経験は成功への糧となります。

つまり、企業経営には、スポーツ競技と違って敗者になることを避け続け、更には、高確率で勝者になるための方法が存在するということです。

そこで、次回は高確率で勝者になるための方法について解説します。

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