続、差別化なんて、中小企業が出来るのか?その6

この度は愛媛県今治市の白石茂義公認会計士・税理士・中小企業診断士事務所のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

検索エンジンにより、いきなりこのページに飛んできた人は、その1から読まないと理解できないと思いますので、お手数ですが、その1から読んでみてください。

どうして模倣するの?

その5において、「競争戦略で最も重要なポイントは、自社の強みを、いかに他社に模倣されないようにするのかにあります。」と述べました。

しかし、一方で、その1において、「フォロワーであれば、模倣戦略を採ることになります。」とも述べましたし、リーダーの採るフルライン戦略の説明についても、「チャレンジャーなどが戦いを挑んできた場合に、素早く挑戦者のマネをすることで競争力を削ぎ、挑戦者を返り討ちにする」(正確には、これを同質化と呼びますが、やっていることは模倣そのものです。)とも述べました。

企業間の競争において、模倣するというのは、一体どういう意味を持つのでしょうか?

差別化よりも模倣を選択するには、何か理由があるはず?

フォロワーが模倣する理由

フォロワーが模倣戦略を採用する最大の利点は、失敗を回避できることにあると私は考えています。

フォロワーの多くは後発企業です。後発企業とは、多額の開発費や広告宣伝費を投入し、いち早くその市場を切り開いてきた先発企業とは違い、多額の利益が獲得できる見込みが高くなってきてから、遅れて参入してくる企業のことです。

当然、後発企業が参入する頃には市場は大きくなっており、参入した市場が成長しないという失敗は回避できますし、参入できれば、それなりの利益が獲得できる目算も立つはずです。

ただ、遅れて参入してきた後発企業が、市場で受け入れられるためには、何かしらの工夫が必要になりますが、後発企業の場合には、先発企業のような開発などに係る費用は発生していないし、広告宣伝費も安くつくので、市場価格よりも低い販売価格を設定することが可能となります。

このように模倣戦略を捉えると、その5において、私が低価格戦略と呼んだものは、模倣戦略を実践するための手段として利用することができると思います。

同じようなモノをより安く作れるのならば、それは市場に浸透するための強力な切り札になるからです。

尚、教科書的には、模倣戦略はリーダーのマネをするべきなのですが、チャレンジシャーやフォロワー、ニッチャーであっても、その市場で成功している(又は、成功しそうな)プレイヤーであれば、模倣の対象になり得ます。

リーダーが模倣する理由

リーダーが模倣を行う理由は、自社の領域の空白地を作らないためでしょう。

フルライン戦略を採っていたとしても、需要がないと思い込んでいた所は、空白地になっています!

チャレンジャーは、差別化された新商品を市場に投入することで、顧客に、今までにない新しい選択肢を提示してきます。

そして、リーダーが何もできないでいると、新しい選択肢に反応した顧客を、チャレンジャーに奪われることになります。

そこで、リーダーは、チャレンジャーの新商品をそっくりマネして対抗することで、空白地だった場所を自社の領域に取込み、新しい選択肢を無意味化させようとするのです。

チャレンジャーが、差別化された新商品を次々市場に投入してきたとしても、リーダーにとって模倣することが可能なものである限り、大きな失点にはならないはずです。

それどころか、場合によっては、新しい領域を獲得することで、更に成長することが可能になることもあり得るのです。

このように、模倣とは、リーダーにとって、極めて効率的な防衛手段なのです。

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