続、差別化なんて、中小企業が出来るのか?その5

この度は愛媛県今治市の白石茂義公認会計士・税理士・中小企業診断士事務所のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

検索エンジンにより、いきなりこのページに飛んできた人は、その1から読まないと理解できないと思いますので、お手数ですが、その1から読んでみてください。

コストリーダーシップ戦略やコスト集中戦略に対する誤解

競争戦略には、コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略(コスト集中戦略、差別化集中戦略)があります。

実は、これについては、多くの人が誤解をしているのですが、そもそも、コストリーダーシップ戦略というのは、低価格という差別化要因により競争を回避するというものであり、その本質において、差別化戦略と変わりがありません。

そして、このようなことが可能になるのは、経験曲線の効果により、シェアを拡大して取扱量を拡大させると、単位当たりのコストが低下するからであり、基本的にこの戦略を採用可能なのは、その市場においてシェアNo.1の企業であるリーダーだけです。

他のプレイヤーには採用することができないので、リーダーがこの戦略を採っても、価格競争になることはありません。

これに対し、家電業界などで、実際に起きている価格競争というのは、東西冷戦が終結したことで誕生したグローバル市場で、より安い原材料費や人件費、経費で生産が可能となったことで生じたものです。

そのため、こちらの方法(以下、低価格戦略と呼びます。)は、シェアが小さくても採用することが可能なものであり、リーダー以外のプレイヤーにもできる方法であるため、価格競争が熾烈となり、大量の製品が市場に溢れたことで、コモディティ化が急速に進んでしまうという現象まで引き起こしてしまいました。

このように、コストリーダーシップ戦略と低価格戦略は、低価格であることを強みとする点では共通しますが、それ以外のことについては全く異なるものであり、低価格戦略は競争戦略として位置付けられるものではなく、低価格戦略だけでは、競争優位に持ち込むことはできません。

競争戦略の本質とは?

競争戦略の本質とは、市場で競争を行う上で、自社の強みによって、自らが優位なポジションを確保することにあり、最も望ましいのは、他社が入れないように自社の強みで市場を囲うことにより、競争そのものが起こらないようにしてしまうことです。

ですから、競争戦略で最も重要なポイントは、自社の強みを、いかに他社に模倣されないようにするのかにあります。

但し、その強みは、需要者側から見て、一定の価値があり、支持されるものでなければなりません。

その点で、低価格というのは、高い普遍性を持つので、極めて有効性が高いと判断されるのです。

しかし、何度もいいますが、他社が容易に模倣できる低価格戦略は、それだけでは強みにはなりません。

低価格には低価格という形で反撃され、やがて泥沼の価格競争が始まります!

ですから、他社に容易に模倣されない、需要者に支持される自社の強みを持つこと、つまり差別化をすることが、生き残りのために必要となってきているのです。

しかし、差別化は容易にはできません。お金も時間もかかるのです。

これは弱者にとっては、極めて厳しい枷となります。

近頃、偽装などによる企業の不祥事が相次いでいますが、そのようなことが起きてしまう背景には、そのような事情が関係しているような気がします。

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