続、差別化なんて、中小企業が出来るのか?その4

この度は愛媛県今治市の白石茂義公認会計士・税理士・中小企業診断士事務所のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

検索エンジンにより、いきなりこのページに飛んできた人は、その1から読まないと理解できないと思いますので、お手数ですが、その1から読んでみてください。

尚、今回のブログは、光岡自動車のHPを参考に記述しています。

自動車業界の事例から学べること

資本金1億円の会社でありながら、大企業ひしめく自動車業界で戦っている光岡について考察してみると、デザインという点で差別化を行いながら、いち早く、ニッチ(隙間)市場を切り開いていくという戦略を採っているようです。

車のデザインに対する人の好みは人それぞれですから、全ての人が好むデザインをするというのは至難の業であり、それは実質不可能ですが、特定の車好きの人にだけ愛されるデザインをすることは、簡単ではありませんが可能です。

更に、光岡のデザインは量産ができない形状であるため、他社が対抗措置を取ろうとしても、大量生産ができなくなりますし、無理をして量産可能な形状にしてしまうと、異なるイメージのデザインになって、光岡にとってはシェアを奪われる危険がありません。

ですから、光岡の戦略は、模倣されにくい、かなり秀逸な戦略だといえます。

最大の問題点といえるのは、手作りが基本になるので、生産数が少なく、市場が大きくなりようがないという点ですが、生産力の小さい光岡の場合には、むしろ好都合であり、逆に、大企業に対する参入障壁となって、競争を回避できるというメリットにすらなってしまいます。

中小企業にとっては得意であり、大企業には苦手なことを、防壁として利用しています。

このように、差別化することにより市場を細分化し、大企業が入ってこられないようにしてしまうという戦略は、中小企業にとっては、その利点を最大限に利用した、極めて有効な方法であるといえるでしょう。

リスクを高めない戦い方

光岡のやっている事業を見てみると、光岡のメインの事業は中古車販売事業や、外国車の正規輸入車のディーラー事業のようです。

(ちなみに、それぞれの事業割合は、オリジナルの自動車の開発・販売事業7.5%、正規輸入車のディーラー事業48%、中古車販売事業44.5%となっています。)

当然、これらを運用するのに必要な整備工場も併設されているでしょう。

このことは、オリジナルの自動車の開発・販売のために、新たな巨額の投資が必要ではないことを意味します。

つまり、低いリスクで、オリジナルの自動車の製造・販売事業を行える環境が整っていることになるのです。

もちろん、中古車販売事業などが好調であるならば、オリジナルの自動車の開発・販売事業について、時間をかけて育てていくために必要な資金源も持っているということになります。

既にあるものを利用して、新しい事業を展開しているのです!

一方で、自動車メーカーであることが、ただの中古車販売業者やディーラー事業者ではないという差別化の要因ともなり、中古車販売事業やディーラー事業にもプラスの貢献をしているものと容易に想像できます。

このように、光岡は、持てる経営資源を十分に活用し、シナジー効果(1+1が2でなく、3にも4にもなる効果のこと)を上手く働かせているのです。

リスクもお構いなしに、がむしゃらに自らの夢を追っているのではなく、堅実な事業経営の裏付けのもと、その夢さえも差別化という戦略に最大限活用しているのです。

資金も少なく、大きなリスクを取ることができない中小企業にとって、光岡の手法は参考になるのではないでしょうか。

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