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今回も事業承継について、解説してみたいと思います。
その1の最後で、その2では、企業価値について解説すると予告しましたが、企業価値の測定ではなく、企業価値を形作っているものについて解説してみたいと思います。
(企業価値の測定は、公認会計士でなければ不可能だと思います。)
「経営者の皆様、あなたの会社の企業価値を形作っているものが何か、きちんと把握されていますか?」
こう質問すると、多くの経営者の方は、会社の財産、主に貸借対照表の借方に記載されている資産を頭に思い浮かべることが多いようです。
もちろん、それは間違いではありません。
しかし、多くの場合、貸借対照表に載っていないものが、意外と価値があるのです。

そもそも、貸借対照表の資産として計上されるものは、会計のルールに適合したものだけなので、一般的に、一定の価値があると想定されても、全てが資産として計上されるわけではないのです。
例えば、人。
貸借対照表に○○さんや△△さんといった人名で、資産計上されているのを見たことはないと思います。
他には、ブランド価値。
M&Aなどをした時に、のれんや営業権という勘定で資産計上される場合がありますが、あれは、正確には、ここでいうブランド価値そのものではありません。計算上出てくる差額を、のれんや営業権という勘定で計上しているに過ぎないのです。
以上のように、企業価値を形作っているものが何かを考える場合には、貸借対照表の枠(会計の枠)に囚われないで、広く考える必要があります。
つまり、資産という概念で考えるのではなく、「会社としての強みとは何か?」という観点で、あなたの会社の価値を捉える必要があるでしょう。
そう考えると、貸し倒れの危険がない、優良な売り先を持っているというのも、強みになりはしないでしょうか?
もちろん、特許権のように、資産として計上されるものも強みになります。
自分一人では、会社としての強みに意外と気がつかないものです。
出来るだけ、専門家に相談して、会社の強みは何かについて、整理しながら、検討するのがよいでしょう。
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次回も、企業価値(会社の強み)について解説したいと思います。
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