マイナンバー対応、私が思うに・・・その3

その2では、組織としての機能を発揮するためにはどうあるべきかについて解説しました。

今回は、組織の有効性と組織の効率性について解説したいと思います。

それでは、組織の有効性と組織の効率性についての解説をする前に、経営者の皆様に質問があります。

「あなたは、人を資産だと考えていますか?それともコストだと考えていますか?」

人は資産?それとも、コスト?

どうでしょう?

経営哲学的な問いかけですが、あなたはどう答えましたか?

私自身の答えとしては、資産だと考えています。

 

しかし、別にコストと答えたとしても間違っていないと思います。

特に、会計的な思考で考えるなら、人はコストだと捉えるべきでしょう。

人件費として損益計算書に費用計上されることはあっても、○○さんや△△さんといった個人名で貸借対照表に人が資産計上されることはありませんから。

けれども、経営学では、人は、経営資源である、『ヒト・モノ・カネ・情報』の一つであり、情報も人に蓄積されるものですから、人は重要な資産であると考えることもできます。

ですから、「どちらかと言えば・・・」といった感じに、優劣はつけられても、もう一方を完全には無視できない関係にあるというのが、正しいでしょう。

以上のようなことを踏まえて、人の集合体である組織について考えてみると、人を資産だと考える経営者なら、まずは組織は目的達成ができるよう有効に機能して欲しいと考えるのではないでしょうか。

一方、人をコストだと考える経営者なら、まずは組織はなるべく効率的に機能して欲しいと考えるのではないでしょうか。

しかし、人を資産だと考える経営者であっても、組織が効率的に機能して欲しいと思っているでしょうし、人をコストだと考える経営者であっても、組織が目的達成できるよう有効に機能して欲しいと思っているはずです。

組織の有効性と組織の効率性のどちらを優先するか?

今回のマイナンバー対応について考えてみた場合、組織が、個人番号の機密性を保持するという目的達成のために、有効に機能することが、強く要請されています。

つまり、今回のマイナンバー対応は、人を資産だとする考え方と整合しているのだと、私は考えます。

このように考えるのだとしたら、あなたが人を資産だと考える経営者であれば、今回のマイナンバー対応を、『御上には逆らえないから、イヤイヤ対応するか・・・』と捉えるのではなく、『組織がより有効に機能するように業務を見直す絶好の機会であって、会社を強くするチャンスでもある!』と捉えるべきではないでしょうか?

そして、あなたが人をコストだと考える経営者であれば、組織が、個人番号の機密性を保持するという目的達成のために有効に機能する範囲で、組織の効率性も追究するという姿勢で臨んだ方が、『御上には逆らえないから、イヤイヤ対応するか・・・』と捉えるよりも、ずっと前向きであり、いい結果が得られるのではないかと思っています。

次回は、マイナンバー対応の考え方について解説してみたいと思います。